ギークハウス広島

ギークハウス広島の日々を綴ります

ロボット草刈機の実演

和同産業*1がロボット草刈機「ロボモア MR-300」をギークハウス広島にて実演していただきました。

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このあたり

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こんな感じに刈ってくれました*2

MR-300の使い方・動作について

MR-300は草刈りの範囲をワイヤーで指定します。動画だとよく分からないかもしれませんが、ワイヤーを検知してそこから外に出ないように動いています。指定された範囲をランダムに動き回り、1時間草刈りをしたら充電ステーションに戻り1時間休むのだそうです。3反の広さに投入すると5日間ぐらいで綺麗になるとのことでした。効率良く草刈りをするわけではなく、ランダムに移動するために時間がかかりますが、ほったらかしで良いのがロボット草刈機のメリットなので、あまり時間は気にしないで良いように思います。

実際に動いて草刈りをしている様子。

MR-300は芝刈機ではなく草刈機と称しているだけあり、ある程度育ってしまった草にも対応可能で、この動画のように長くなった草を刈る時には行ったり来たりを繰り返して刈っていきます。

今回は実演目的だけだったのでポータブル電源から充電を行いました。AC100Vで100W出力できる電源があれば使えるそうです。

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利用シーンは果樹園やソーラー発電所

ギークハウス広島が位置する三原市久井町は米作りが盛んな地域なのですが、農家の方々からよく聞くのは「傾斜になっている畦(あぜ)の草刈りが大変」という声です。ロボット草刈機で自動化ができればと期待していたのですが、残念ながら本機は傾斜地に非対応とのことでした。

駆動系の登坂能力はあっても草刈りをしながら前後左右にランダムに移動するとなると傾斜地ではバランスを考えた制御をしなければならないようです。

では、MR-300がどんなところで使われているのかとお聞きしたところ、果樹園やソーラー発電所だそうです。確かに広い平地です。草刈りをする範囲を一度綺麗にして、ワイヤーを設置するだけで、以後は自動で草を刈ってくれるので、大きな省力化が出来そうです。

今後の開発で利用場面の拡大や低コスト化が進んで、もっと広く使われることに期待しています。 

夜間巡回で獣害対策??

今回、夜間巡回という興味深い副作用を教えてもらいました。もともとワイヤーで範囲を認識するので、昼夜関係無く圃場をウロウロすることができるのですが、獣害対策になっているとのこと。報告を受けているのが猿や鹿ですが、同様に猪対策にもなりそうです。

猿は学習能力が高いので分かりませんが、鹿や猪なら長期的にも効果があるように思えました。

*1:岩手県花巻市の農機具メーカー

*2:写真は刈り残しも含めて刈ってしまった後のものです。MR-300が刈った直後の写真を取り損ねました^^;