香港からのお客さん
香港から2人のお客さんが観光で来られたので、ぎーひろ周辺&広島県が世界に誇る久井の岩海ほかをご案内しました。
経緯としては、チームラボがやっている
を見に広島にやってくるので、ついでに他も回ってみたい。ということで、久井の岩海を提案してみたところ、興味を持って遊びに来てくれました(^^)
久井町から広島空港までは30分ぐらいという立地もあり、最終日に久井の岩海を回り、広島空港から香港に帰るという旅程を組んでいました。
ギークハウス広島で合流
福岡ナンバーのレンタカーで来られました。福岡に降りて、その後、車で広島に移動して来ていました。香港の方々が日本を観光する際は、レンタカーを借りて車移動するのが一般的なようです。
ぎーひろ周辺(坂井原地域)をぐるりとご案内
せっかくぎーひろで合流をしたので、周辺をご案内しました。最初にお連れしたのが、川の化石(と呼ぶと語弊がありますが言いやすいので)である吉田山甌穴群。
数千万年前の当時、このあたり(標高350mほど)が海にほど近い場所で、大きな幅の川があったという痕跡です。
(群馬県四万温泉の甌穴の説明図)川に石が流れてきて、大きな石は岩盤に縦筋を削りながら流れていきますが、小さな石はその削られた筋や穴に取り込まれて出られなくなります。その小石が穴の中でぐるぐると回り岩盤を丸く削りつつ、自身も小さく削られ、十分に小さくなるとやがて穴から流れ出していきます。何万年も続くことでつるつるに削られた丸い穴になります。これを甌穴と呼びます。
ここが珍しく面白いのは現役の川ではなく、40年ほど前に発掘されたものだということです。水が流れていないので、じっくりと観察することができます。
桃ノ岩(とうのいわ)
坂井原で案内可能な面白スポットは20近くあるのですが、時間が限られていることもあり、香港人ということから、桃ノ岩(とうのいわ)に案内しました。
香港人にとって桃は健康、長寿などの特別な意味があるようです。そういえば桃源郷という言葉にも桃の字が使われていますね。
久井の岩海
その後、昼食をはさんで、久井の岩海のある宇根山へ移動。
久井の岩海は22haもの広大な範囲に1-7mの岩がゴロゴロしている場所です。22haってどのぐらいか分かりづらいですが、東京で言うと代々木公園や上野公園、大阪で言うと浜寺公園が50ha前後の広さなので、それらの半分より若干小さいぐらいを想像してください(^^)世界最大級の岩ゴロゴロ地帯*1です。これが山の中腹にあるのが不思議。
岩海では、
- 地面ドン(足で地面をドンドンする)をすると、音が反響する不思議地面
- 岩がゴロゴロしているだけなのにどこからともなく川のせせらぎが聞こえる不思議
- ぜにがめごうろでお金持ちに!?
の3つを楽しんでもらいました(^^)
宇根山山頂へ
このあたりでは一番標高の高い宇根山山頂(699m)で眺望を楽しみ、自称日本一の大きさの弘法大師像(5m)をご案内しました。香港の方も弘法大師をご存知とは意外でした!
宇根山天文台
最後に訪れたのが宇根山天文台です。60cmの大型反射望遠鏡とともにプラネタリウムが併設されているという、なかなか珍しい天文台です。考えてみれば、望遠鏡で見たら、それをプラネタリウムで勉強してみたいと思うだろうし、プラネタリウムで勉強したら、その星を実際に見てみたいと思うでしょうから、確かに理にかなっています。
肉眼では当然判別できませんが、この反射望遠鏡を使うと昼間でも星を見ることができます。冬の時期の日中に星を見ると、夏の大三角!?を確認することができます。残念ながら、この日はガスっていてお見せすることができませんでした。
残念ながら天体望遠鏡で星は見れなかったので、代わりにプラネタリウムで太陽の光を無しにした状態をシミュレーションで見せてもらいました。
広島空港までお見送り
一旦、宇根山天文台でお別れをしたのですが、広島空港までそれほど距離が離れていないので、お見送りに行きました。国際線の出発ロビーにて。広島空港から香港までのダイレクトフライトなので、便利です。
楽しい一日を過ごさせてもらいました!
多謝、Thomas, Shek!再見!!
*1:世界最大のものは西ドイツのオーデンヴァルトにあるフェルゼンメーア(岩の海の意)ですが、久井の岩海もほぼ同じ広さだそうです。