ギークハウス広島

ギークハウス広島の日々を綴ります

西日本豪雨災害の復旧作業

西日本豪雨災害でギークハウス広島も被害を受けました。裏山が崩れてお風呂場と納屋の漬け物部屋が壊滅しました。

7月6日(金)の時点で相当の量の雨が降っていたので、翌7月7日(土)に様子を見に行きました。母屋と納屋の間を通って裏山の様子を見に行こうと目線をやると、景色に違和感を感じたのも一瞬で、すぐに気が付き呆然としたのがこの状況です。

裏山が崩れて向こうに行けなくなっていました。

ただ、見た瞬間は土砂が崩れたので取り除かなければぐらいにしか思っていなかったのですが、扉や柱が倒れているのに気が付き、よくよく見てみると納屋(右側の建物)の端(写真奥)にあった漬け物部屋が無くなっていました^^;

被害の様子

そのままでは裏山の確認ができないので、母屋をぐるりと回ってみると…。

写真だとイマイチ分かりづらいですが、土砂が落ちてきている様子です。奥の方に直径30cmほどの木が3本と直径10cmほどの木が倒れています。写真ではわかりませんが、その奥にも直径30cmほどの木が立ったままに近い形でずれ落ちていました。

さらに、土砂の中を進んでみると、お風呂場が壊滅していました。

窓のガラスが割れて土が流れ込むような生易しい感じではなく、壁や窓枠ごと破壊されてます^^; 家の中に入って中から確認してみると

こんなでした。幸いなことに、それ以外の大きな被害は無かったのですが、台所の水が出なくなり、排水もイマイチになっていました。なぜか給湯器を通した水は出てきたので、水の方の給水管のどこかが潰れてしまったのでしょう。

復旧作業開始

風呂場の様子を確認したり、台所のいろんな管の状況を確認するにも、まずは土砂を取り除かなければ始まらない。ということで、かき出し始めました。が、ただの土ではないので全然進みませんでした^^;

 スコップでは歯がたたないので、ツルハシや又ぐわ(四本ぐわとか備中鍬とか、いろんな呼び方があります)で戦いました。そんな作業を進めていると井戸の残骸が発掘されました(ToT)

 発掘現場より2mぐらい裏山の方あった井戸が土砂で破壊されてぐしゃぐしゃになって埋もれていました。

地域にはいろんなスペシャリストが!

土木や建築のプロの方々は各地の現場に出払っていて、ぎーひろの作業も依頼はしたもののいつのことやらという感じです。ですが、そんなプロの方々も地域のつながりが強いので、様子を見に来て作業のアドバイスをしてくれたり、道具を貸してくれたりします。

例えばトップカー、しかもダンプ式。荷重500kgまで運べる便利なヤツ。土砂を運び出すのに大活躍です。

それとか土建屋さんによる作業のアドバイス

 しばらく作業をしていると、先程のトップカーでは柱が邪魔をして入っていけないのを見かね、少し幅の狭いトップカーをどこからともなく用意してくださいました。

 という感じで、一人だったら途方に暮れていた状況に対して、あれよあれよと言う間になんとかできそうな形ができあがっていきました。

最後はやはり人力

2日間作業をしたのですが5-6人程度の人が入れ替わり立ち代わりの作業をしたので、ざっくり10人日ぐらいの作業を行いました。その結果、ここまで進みました。

え、何か変わったの?と言わないでください!!仮支えが2本立ててあり、その先も削れていますし、土の高さも変わっているんです。それと、この写真ではわかりませんが、家の裏の土砂も一部撤去しました。

ただ、この10人日分の作業でかき出した土砂に対して、残りの土砂や崩れ落ちた樹木の処理をすることを考えると全体の作業量はざっくり200人日分ぐらいに見えます。ボランティアの方々の参加しやすさを考慮して土日だけの作業で、毎日10人ずつ作業できたとして10週間。10月になるまでには土砂の撤去が終わり、次のステップに進めそう。という、なんとも先の長い話になりそうです。

追記(2018年7月20日

周りで調達できるシャベルカーが大きすぎにより土砂のある場所に入り込めず、かき出し作業は手作業でやらざるを得ないかと思っていたのですが、その後、作業現場まで入り込めるミニシャベルが用意できることになり、幾分か作業が短縮できそうな見込みです。